邦人カメラマン死亡 職場で黙祷 ロイター通信・村本さん 貧困支援も(産経新聞)

 ■「ヒロさん」同僚らに慕われ…

 「ヒロさん。何かの間違いじゃ…」。バンコクで反政府派のデモ取材中、銃撃され死亡したロイター通信日本支局(東京都港区)のカメラマン、村本博之さん(43)。職場では12日、同僚らが黙祷(もくとう)し、冥福を祈った。芯の通ったリーダー役として慕われる一方、貧困問題を支援するチャリティーイベントにも積極的に参加していた。

 同僚と笑いながら山道を歩く姿、りりしい顔つきでカメラを構える姿。黒いボードには村本さんの生前の写真が張られ、女性らがすすり泣く音が響いた。

 村本さんと親しかった元城聡子さん(46)は事件をニュースで知ったとき、村本さんの携帯電話に電話したが、つながらなかった。「無事なの?」。メールにも返事はなかった。

 元城さんは黙祷をささげながら両手で目を押さえた。「今も何かの間違いだと、帰ってくると思っている」と涙声で話していた。

 村本さんは入社後、15年以上も映像取材部門一筋で、同僚によると「単にカメラを回すだけでなく、背景もしっかり勉強して取材に臨む」。その映像は評価が高かった。正義感が強く、まじめで仕事も的確。「温厚で優しいだけでなく、言うべきことをきちんと言う人。芯の強さを発揮していた」といい、「ヒロさん」「ヒロ兄さん」と慕われていた。

 都内で妻と子供2人の4人暮らし。また、同僚に誘われ、3年前から発展途上国の貧困問題に取り組む国際的な非政府組織(NGO)「オックスファム」の活動も始めた。

 帰国予定翌日の23日には、昨年に引き続き、同僚3人とチームを組んで神奈川県小田原から山梨県の山中湖まで約100キロを踏破するオックスファム主催のイベントに加わる予定になっていた。

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